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#45: 知ることと、気づくこと
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日記18でも触れた、今年1月9日放送のTV番組「どうぶつ奇想天外」の中で、昨年、北海道盲導犬ユーザの会のユーザの方みずからがボランティアの方と共に盲導犬未踏の地を歩き、盲導犬への理解を広め深めるためのキャンペーン活動の様子が紹介されていました。
こうした活動はすごくたいへんなものであることをお察しながらも、とても意義のある活動であると思います。


この点に関連して、私が及部さんとアイデンと一緒に横浜の関内や元町、「みなとみらい」ベイエリアなどの街中を歩いている限りでは、昨今メディアで盲導犬がとりあげられることがいっそう増えているからでしょうか、「想像していた以上に、多くの方が盲導犬を知っているんだな~」と実感します。ただし少なからず、“知ってる”から善意で触りたくなってしまう、すなわち「エライね。お仕事がんばってね。ナデナデ・・・」というような方もおられ、こうした場合は、むしろ“知ってる”ことが盲導犬ユーザの方への危険につながってしまうといけませんので、「お仕事」中の盲導犬に触れたり声をかけたりすることはご遠慮いただけるよう申し上げさせていただいています。


しかし盲導犬に気づくということでは、上記同様の体験の限りにおいて「想像していた以上に、路上ではアイデンが盲導犬であることはすぐには気づかれないものだな・・・」という印象もあります。これには盲導犬専用ハーネスが目に入る距離や角度なども関係していると思われますが、なかには、「カワイイ~」とそばに来てくださり、(ハーネス自体ではなく)ハーネスバッグの「盲導犬」表記を目にしてはじめて「ァ!、盲導犬なんだ」という方もおられました。
このような点から、“知ってる”にはまだ誤解も含まれ、また「盲導犬を知っている≠盲導犬に気づける」の現状もあるように思います。この不等号の強度は地域によって差異があると思いますが、及部さんとアイデンの楽しい外出が、盲導犬を知っていただけることと盲導犬に気づいていただけることがむすびついていく、そんな一歩一歩にもなっていければうれしく思います。
by aiden301 | 2005-04-10 00:50 | ■ダイアリ


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